感動した水鳥と久しぶりの田舎

みなさーん、日本酒飲んでますか?
その地方に行くと必ず行きたくなる店ってありますよね。今日は、そんな懐かしいお店です。
このお店は、数年前の訪れまして、このサイトでも一度紹介してますが、今回はお名前も出させていただきます。理由は後ほど。
山形市の旅籠町にある「水鳥」というお店なのですが、かなり旨い日本酒を出してくれます。

小料理屋さんという感じで、周りにはバーやスナックがあるビルの2Fです。懐かしい!
金曜日ですし、やっと予約が取れたとのことでしたので、混んでいるだろうと思いきや、ある程度の時間で最初のお客でした。カウンターでも良かったのですが、わざわざ個室に案内いただき恐縮です。
最初はやはり旨い酒からと十四代の飲み比べ、造りは一緒で、米の味を楽しみます。贅沢!


山田錦、雄町、愛山の三本です。十四代はもちろん東京も飲める店が少ないのは当たり前ですが、山形でも多くはありません。高木酒造さんでは、蔵を拡大することは品質をおとすことだということで造りを多くしないのだとお聞きしてます。ただ今年蔵を新しくしているようですが。
お料理は:

右下の紫のおひたしは、山形でもったいないという意味の「もってのほか」という菊の花のおひたし、山形の芋煮と同じく秋の名物です。日本酒には欠かせません。

右上はホヤですね。とろけます。これで日本酒がグイグイ行けますよ。
次は山形でしか売っていない高木酒造さんの「黒縄」ですね。東京では聞いたことも見たこともありません。1本1万以上するようです。


兵庫の山田錦、A地区の35%磨きです。何とか贅沢でしょう。業界ではYK35という言葉がありますよね。山田錦の協会9号酵母と35磨きが特に旨いと言われてます。この黒縄がそれです。

それでは、このお酒はどうでしょうか?旦那さんがご機嫌だったので、貴重なお酒を出してくれたようです。これは高木酒造さんの古酒ですね。あまりにも貴重なので、瓶の撮影はできませんでした。
色をみれば一目で古酒だとわかりますが、通常古酒は辛めのものが多く、通常の日本酒とは一線を隠してます。この古酒は何とかまろやかなのでしょうか。含香も甘くまろやか。これはかなり貴重な経験です。

数年ぶりで山形の飲屋街へ行きましたが、飲んだくれが始まる時間でも、1軒出た時間でも、人がほとんど歩いてません。その日は金曜日です。実はかなりショックでした。水鳥さんも実は私たちと数人のお客さまのみ。2軒目は庶民の居酒屋さんへ伺いましたが、住吉を燗でいただきながら、店長は頼んでもいないがどんどん注文を促します。商店街も、飲屋街も、復権させるにはかなりの努力が必要かもしれません。東北全体ですが地域を元気にさせるための施策がやはり急務なのですね。